糖尿病を持っている人は、うつ状態を合併することが多く、その頻度は一般の約2倍と言われています。糖尿病という病気そのもの、自己管理をしなければならないこと、もしくは治療によるストレスや治療を続けなければならないこと、がんばっていたとしても、いつかは合併症になるのだろうかという不安から、全てのことが心の負担となるのです。実際、私の知り合いも、うつになり精神的に病んでいます。精神的に病んでしますと、そのストレスを過食にぶつけたりして、検査結果が悪くなり、更に悪循環に陥るのです。うつにならないためには、きちんとした食生活、十分な睡眠時間の確保、日光を浴びながら体を動かすなどと言われますが、実際のところ、こころの問題は、そんなに簡単なことではないような気がします。最近では、「認知行動療法」という認知に働きかけて気持ちを楽にする手法が注目されています。ストレスを受けると、つい悲観的に考えてしまいますが、そんな時でもプラス思考ができれば、辛い気分を和らげることができるようになります。ストレスの受け取り方や考え方を柔軟にすることで、辛い感覚を和らげ、上手くストレスに対応できる心を作る訳です。この方法はうつ病治療のための療法ですが、うつを予防する効果もあります。