脂質と聞くと油を思い浮かべ、余り良いイメージがないかも知れません。
確かに脂質には糖質の2倍以上のエネルギーがあります。元々、からだの緊急事態に備えて蓄えられています。働きとしては、内臓を守るクッションのような役目、またホルモンの材料にもなります。また油で溶けるビタミンの吸収にも、おおいに役立ちます。
日航機墜落事故の際に助かったKさんは女性でした。助かったひとつの理由に女性だったからだと言われています。一般に女性の方が男性よりも皮下脂肪が多いと言われるので、この脂肪がクッションの役目を果たし、内臓を守ったと考えられます。
脂肪は、タンパク質と一緒になり、からだを作ります。また細胞を包み込む膜を作るのに重要な役割を果たします。なので、この脂肪が不足するとお肌がガサガサになったり、血管も弱く脆くなってしまいます。
逆に摂り過ぎると、肥満の原因になりますので、やはり程々がいいようです。参考までに糖質は1gあたり4キロカロリーのエネルギーを生み出しますが、脂肪は1gあたり9キロカロリーのエネルギーを生み出します。
余談ではありますが、誰もが知っているアボカドという食べ物があります。これは一見、野菜のように思えますが、実は立派な油の仲間ですので食べ過ぎには注意が必要です。