◆脱水症状②

先週に引き続き脱水についてのお話です。脱水状態になりやすいのは、子どもや高齢者です。子どもが脱水状態になりやすい理由は①成長期は水分の出入りが激しい ②体重あたりの不感蒸泄(皮膚や呼吸から失われる水分)が、大人と比べて多い ③汗をかく機能や腎臓の機能が未熟である そして高齢者が脱水状態になりやすい理由は①体液をためる筋肉が少ない ②飲んだり食べたりする量が減ってくる ③のどが渇いているのに気がつきにくくなる などです。これらを防ぐためには、規則正しい食生活を心掛ける そして、1日8回を目安に、こまめに水分補給することが挙げられます。水分や塩分を補給と言うと、飲料水や塩を摂ればいいと考えがちですが、からだに入ってくる水分は食べ物の水分と食べ物が代謝されることで生まれる水分もあるので、食事を摂ることも脱水対策につながります。暑さで食欲低下しやすいのですが、食欲不振の方には水分を多く含む野菜や果物など(スイカ、きゅうり、トマト)を食べることをおススメします。これらは比較的、口にしやすいのではないでしょうか?そして大切なので、こまめな水分補給です。1日8回と前述しましたが、1:起床時 2:朝食時 3:10時頃 4:昼食時 5:15時頃 6:夕食時 7:入浴時 8:就寝時と分けて摂られてみてはいかがでしょう?いっぺんに大量に摂るというのは余りおススメしません。なぜなら腎臓に負担がかかるからです。水分補給をするタイミングはのどが渇く前が理想的です。のどが渇いてから補給するのではなく、のどが渇く前に補給するというのがポイントです。

 

◆脱水症状①

今年は猛暑続きで、体調を崩された方も少なくありません。夏場は汗をかきやすいので、脱水予防のために、水分や塩分を多めに補給した方がいいと言われますが、脱水とはどのような状態でしょう。脱水とはからだから水と塩分を失うことです。

私たちのからだは半分以上が水分でできています。この水分は「体液」と呼ばれ、からだにとって大切な役割を担っています。体液=水+塩分という訳です。

この体液の役割をみてみましょう。①体温調節 ②からだに必要な栄養素や酸素を運び込む ③からだに不要な老廃物を運び出す 人間は食べ物を食べられない状態が30日間、続いても、生きていけると言われますが、水分だけは3~4日、全く摂取できなくなると、生きていけない状態にまでなると言われます。なので、今年のような猛暑には特に、こまめな水分と塩分の補給が必要となります。からだの中で体液が多い臓器と言えば、脳、消火器、筋肉が挙げられます。

つまり、これらの臓器は脱水によりダメージを受けやすいと言えます。脳はめまい、立ちくらみ、集中力・記憶力の低下、頭痛、意識消失、けいれんなどが起こります。消火器は食欲低下、悪心、嘔吐、下痢、便秘などが起こり、筋肉には筋肉痛、しびれ、まひ、こむら返りなどが起きてきます。

◆調味料

先週まで、簡単ではありますが表1~表6までひと通り、ご説明させて頂きました。

今日は、調理する際に欠かせない調味料のお話をさせて頂きます。

調味料と聞くと、さ・し・す・せ・そ と言う訳で砂糖、塩、お酢、しょう油、味噌がありますが、その他、トマトケチャップ、酒かす、みりん、はちみつ、カレールウ、ドレッシング、マヨネーズなども含まれます。普段、調味料に関しては、そんなに気にしていないとは思いますが、血圧高めの方、糖尿病で食事療法している方、透析をなさっている方などは、調味料び関しては敏感なのではないでしょうか?特に、油やドレッシングなどは、料理に入っていても取る訳にはいかないですし、どれ位の量を使用しているのかも分からないので要注意です。これらはエネルギーも高く、ダイエット中には控えたい調味料です。その他、はちみつや砂糖なども、エネルギー量は無視出来ません。

そして、意外と思われる調味料があります。ポン酢です。お酢だから体に良いと思っていませんでしょうか?勿論、お酢は体に良いのですが、ポン酢になると、食塩が多く含まれているのです。小さじ1杯で食塩が0.5gも含有されています。なので、塩分制限している方には、少量だけの使用をお勧めします。

◆食品交換表(表6)

表6は、野菜、海藻、きのこ、こんにゃくなど、エネルギー量は少ないけれど、積極的に摂りたい食品のひとつです。主に、ビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含む食品群です。

調理方法によって栄養価は変わってしまいますので、出来たら、野菜は新鮮なものを「生」で摂ることをお勧めします。朝、食欲がない方は野菜ジュースで目覚めるのもいいかも知れません。

目安として、野菜は色んな色のものをまんべんなく取り入れて、350g位です。350gと聞くと分かりにくいと思いますので、一度、計量してみるといいと思います。百聞は一見に如かずではないですが、かなりの量があります。なので、ジュースなどにするのが摂りやすいのです。尚、注意事項として、カボチャやレンコンは野菜の分類にはなっていますが、炭水化物が多いので摂り過ぎに注意です。また、海藻、きのこ、こんにゃくは、日常に食べる量であれば、そんなにエネルギーなないので、食べる量やエネルギーを気にすることはありません。なので、ダイエット中の方は、お腹が空いたら先ず、海藻、きのこ、こんにゃくなどで空腹を満たすと過食を避けられるので、ダイエットの強~い味方です。しかし、これらは味気がないですし、食べる気も余り起こらないですね。