あなたは、杉本八郎というお名前をお聞きになったことはありますか?
えっ?誰?と思われた方も多いのではないでしょうか?
では、アリセプトというお薬の名前はご存じですか?
世界でもっとも多く使用されているアルツハイマー型認知症の治療薬がアリセプトです。
そして、アリセプトの開発者が杉本八郎先生なのです。
本日より3回に渡りまして、杉本八郎先生がどのような経緯でアリセプトを開発されたかをお伝え致しますので、お読み頂ければ幸いです。
杉本先生は昭和17年(1942年)生まれなので、令和元年の今年は77歳になります。
9人兄弟姉妹の8番目にお生まれになりました。ご両親はどのような方かと言いますと、ひと言で言えば、お父様は全く当てにならない方、お母様は戦後20年代の時に非常にご苦労された方だと言います。
戦後の日本は食べ物もなく、雨の日でも傘がない、お弁当さえ持って行けないというような状態でした。
戦後生まれの私たちからすれば想像もしえないご苦労をなさったのです。
このような環境に育った杉本先生がどのような方かと言いますと、青少年時代は小説とマンガばかり読んでいて、学校の勉強など全くせずに遊んでばかりだったそうです。
アルツハイマー型認知症の治療薬のアリセプトを開発者でありますので、化学や物理、数学が大の得意かと思いきや、実はまるでダメとのことでした。会社の中の学歴は高卒、性格は愚直そのものだったそうです。
続きは次回!