◆何故、今、糖質制限か?◆

糖質制限食の目標は1食で20g以内の糖質摂取が目安だそうです。糖質はどんな食べ物にも入っています。野菜にもタンパク質にも入っているのです。無糖のヨーグルトならいいだろうと思いがちですが、ヨーグルトには乳糖という糖分が入っています。牛乳もそうです。余剰な糖質が体内に入ると、タンパク質と結びついて糖化反応を起こしてしまい、AGEという有害物質に変わってしまいますので、糖化を防ぐ意味でも、糖質制限食というのは大切だと言えます。糖質制限食をしている糖尿病の患者さんにお聞きしたら、やはり血糖値は安定し、血糖の上がり下がりがなくなったので体が楽になったと仰られていました。糖化は認知症にも関係するので、やはり糖分というものは誰しもが気を付けた方がいいのだと思います。お酒も種類によっては糖分が多いものもありますし、少ないのもありますので、本屋さんで糖質制限のハンドブックを探してみるのもいいかもしれません。アルツハイマー型認知症の治療薬アリセプトを開発した杉本八郎先生は、

認知症は「脳の糖尿病」と言われるほど、糖化が深く関与していますと仰られたのをお聞きして、体が糖化するとは恐ろしいなと思いました。酸化は言わばサビのようなものですが、糖化はコゲのようなものです。

サビもコゲも適度に取り除きたいものです。これからの時代は治療をする医療ではなく、予防をする医療にシフトするのが一番ですね。

◆糖質制限◆

ここ数年、糖質制限という言葉をよく耳にするようになりました。読んで字の如く、糖質を制限するのです。

アメリカではこの糖質制限を糖尿病の患者さんの食事療法として用いられているようです。

糖質制限食とは、読んで字の如く、糖質を制限する食事のことで、これにより血糖値が上がりにくくなります。ごはん、パン、イモ類、お菓子やケーキ類、果物は糖分が多いので血糖値は急激に上がりますが、肉や魚、油、野菜は血糖値が上がりません。なので、糖尿病の人の食事療法には最適なのです。

しかし、日本では何故か糖質制限という言葉にダイエットがついてしまい、ダイエットが先行するようになってしまいました。ダイエットという言葉はもともと食事療法という意味なのに、いつの間にか痩せる!という意味合いに変わってしまし、若い女性は痩せ願望のために、間違った糖質制限をするようになっているのが現状です。マスコミの報道の仕方の問題があるのではと思いますが、本当の糖質制限食が伝わることを切に願います。江部先生というお医者さまが書かれた糖質制限についての本が一番、確かなようですので、本当の糖質制限をお知りになりたい方は、お読みになることをおススメします!

◆脳にも黒ガリンガル◆

アルツハイマー型認知症の治療薬アリセプトを開発した杉本八郎先生が黒ガリンガルのことを次のようにお話下さいました。

認知症は「脳の糖尿病」と言われるほど、糖化が深く関与しています。

黒ガリンガルには、糖化によって生じる変異たんぱく質の凝集を抑える可能性があることがわかり、現在、マウスを用いた実験でその効果を調べています。

さらに、脳内で記憶を伝達をする重要な神経物質の現象を抑制する作用があることもわかり、黒ガリンガルの抗炎症作用との相乗効果によって、脳機能の改善効果、認知症予防作用への効果が薦められています。

とのことでした。研究をしていくにつれ、黒ガリンガルには様々な作用が見つかっているようです。糖化だけではなく、抗炎症作用との相乗効果がさらに良い結果を生み出しているのですね。

黒ガリンガルは現地では山の神様の贈り物を言われており、昔、現地で疫病が流行った時に、山の神様がコレ(黒ガリンガルのこと)を食べなさい!と言われて口にしたら、疫病が治ったという神話があるのもうなずけます。現地の人は理論理屈など関係なく、ただ神様がお告げになられたという強い信仰心で口にし、それ以来、門外不出で今まで大切にしてきただけだとは思いますが、1200年以上も昔の話が現代で、杉本先生などにより理論が解明されていくのですから、素晴らしいことです。