◆糖質制限③

前回、糖質制限を簡単にまとめた表がありましたが、この中で分かりにくいのは、糖質10~20g以下ということだと思います。これはかなりシビアな数字なんです。

例えば、ご飯150gに糖質は55.2g含有していますし、野菜だってきのこ類だって糖質は少ないけれど含有しています。勿論、魚やお肉などのタンパク質にも入っています。

なので、糖質制限をして血糖を上げないようにするには、かなり注意して食品を選ぶ必要があると思いますが、余り神経質になり過ぎるのは良くないので、まずは主食を摂らずに、主食を摂らない分をタンパク質や脂肪で補うとう位の軽い気持ちから始めてみるのはいかがでしょう?

脂肪摂取する際は、ココナッツ油、亜麻仁油、オリーブ油などがおススメです。動物性の油は逆に体にとっては悪影響を及ぼしますので注意が必要です。

間違った糖質制限というのは、糖質の摂取だけを減らすのはカロリー制限食であり、本当の糖質制限食ではないということです。主食好きの方にとっては辛いかも知れません。実は私もご飯好き、麺好きなので、糖質制限には少々抵抗があります。私と同じような気持ちの方もいらっしゃると思いますので、最初はプチ糖質制限からトライするのもいいかと思います。最近は糖質制限すると痩せる!ということばかりが先走り、間違ったダイエットに走りがちですが、ご飯を食べない、パンを食べない、甘い物は食べない、と全て否定形なので、精神的にはこれくらいは食べられる、お肉やお魚は食べられると、気持ちを明るく持つことも重要だと思います。

◆糖質制限②

先ず、糖質制限食をお伝えする前に日本において、糖尿病患者さんの現実を知って頂きたいと思います。実は糖尿病患者さんの中から、毎年、16,000人の方が透析導入に至っています。そして、毎年、3,000人が糖尿病性網膜症で失明しています。透析に関しましては年間600万円程の医療費(税金)が使われているので、日本の医療費が毎年毎年、膨らんでいるのもうなずけます。

なので、糖質制限を実行することによりひとりでも多くの方が合併症で苦しまなくなれば、本人も家族も国も楽になるのです。勿論、糖質制限だけではありません。薬物療法、運動療法、サプリメントなども併用した方がいいでしょう。

こんな日本の現状をお伝えした上で、糖質制限のことをお伝えさせて頂きます。

ズバリ!!!本当の糖質制限とは、「ブドウ糖の制限をすること」です。

糖質制限には3種類あり、1.スーパー糖質制限、2.スタンダード糖質制限、3.プチ糖質制限があります。分かり易いように表にまとめてみました。

 

朝食

昼食

夕食

スーパー糖質制限

糖質10~20g以下

糖質10~20g以下

糖質10~20g以下

スタンダード糖質制限

糖質10~20g以下

食べていい

糖質10~20g以下

プチ糖質制限

食べていい

食べていい

糖質10~20g以下

続きは次回に!

◆糖質制限①

最近よく耳にする糖質制限。先日、本屋さんへ足を運びましたら、実に色々な糖質制限の本が出ているのに驚きました。その中でも私が推薦するのは江部康二先生の本です。本当の糖質制限をお知りになりたい方は、一度、お読み頂けたらと思います。

糖質制限という言葉も、江部康二先生がお考えになり、使うようになりました。

元々、糖質制限食というのは、アメリカで糖尿病の患者さんが血糖値を上げないような食事として開発されたものです。糖尿病の患者さんというと、あれは食べられない!これも食べられない!などと食べ物全てが制限される感じがするのですが、そうではないのです。糖尿病患者さんは血糖値を上げないような食事さえすれば、合併症になることもありません。

糖質制限をしていけない方がいらっしゃいます。肝硬変、膵炎、脂肪酸代謝異常の方は糖質制限はなさらないで下さい。簡単に糖質制限のことを言うと、読んで字の如く、糖質を制限する食事で、ご飯、パン、麺類、果物、砂糖などの糖質を制限するor摂らない食事です。そして、大切なことは、糖質を制限した分のエネルギーを他のタンパク質や脂質で補わなければなりません。ただ単に主食や甘い物を食べなければいいという訳ではないのです。

次回より、糖質制限について詳しくお伝えしていきます。

◆血圧コントロールと脳卒中&心臓病

前回と前々回、血圧コントロールと認知症のことをお伝えさせて頂きましたが、今回は血圧に関係する脳卒中&心臓病のお話をお伝えします。

血圧のコントロールは脳卒中や心臓病のリスクを軽減させるとの報告があります。

「自分の血圧を把握し、的確にコントロールする方法を主治医と相談することが必要であり、これが将来的にあなたの脳の健康を守る鍵となります!」と、話される医師もいます。

しかし、日本では3時間待って3分の診療と言われる位に、病院で医師と十分に話し合う機会はなかなかない現実があります。そうでなくても医師に何でも相談するというのは勇気がいるものです。ここで、ひとつ提案したいのは、アルギニン、シトルリン、抗酸化物質などがバランスよく配合され、臨床結果がきちんと出ているサプリメントをおススメしたいと思います。アルギニンやシトルリンは血管拡張させる作用があります。血管を拡張させるのですから、血圧が下がるのは勿論のこと、体に必要な栄養素や酸素が隅々まで運ばれていくので、一石二鳥です。

脳卒中も心臓病も原因のひとつに、高血圧が考えられるので、血管を拡張し、血圧を下げる作用のあるアルギニン、シトルリン、抗酸化物質がバランスよく配合されているサプリメントは副作用もなく、手軽に血圧コントロールができるので、一度、お試し頂くことをおススメします。

◆血圧コントロールと認知症②

前回に続き、血圧と認知症に関するお話です。

超高齢化社会である日本は、認知症は大問題となっています。日本だけでなく世界中の大問題です。現在、世界中で使用されている認知症のお薬はアリセプトというものです。これは杉本八郎先生という黒ガリンガルの研究開発もして下さっている先生です。

ちなみに、黒ガリンガルという植物には認知症を原因と言われているアミロイドベータータンパクを抑制させる作用があることが、研究結果で出ています。実際に黒ガリンガルで認知症の症状が改善したとの報告もあります。しかし残念ながら、根本治療ではありません。

アリセプトも認知症を遅らせることは出来ると言われていますが、これも根本的に治すものではありません。認知症を根本的に治す薬は、残念ながら、今現在、無いのです。だったら、将来的に根本的に治すお薬が開発されるまで、自分自身でコントロールする必要があります。糖尿病がある人は、血糖コントロール、高血圧の人は血圧コントロールというように、自分の体を知っていくことが必要です。きっと近い将来、認知症を完全に治す薬が開発されることでしょう。これだけ医学も科学も進んでいるのですから、世界中の研究者が認知症の現状を放っておく訳はないでしょう。