◆慢性炎症

5月10日にNHKのためしてガッテンで「慢性炎症」について取り上げられました。
慢性炎症を抑えることが出来れば様々な病気を未然に防ぐことができ、結果健康で長生きすることができるというものです。
急性炎症は、怪我などをしても赤くなったり、熱を盛ったり、痛みとして表れるので、本人の自覚があります。ですが慢性炎症は、本人にはあまり自覚がない程度の弱い炎症が長く続く状態で、長く続くと動脈硬化やがんの原因になるのだそうです。この慢性炎症は病院の血液検査で分かります。「CRP」という値なのですが、これは「C-Reactive Protein」の略で体内で炎症が起きると肝臓から出るたんぱく質の値を示しています。0.3以下なら基準範囲、0.3~1.0は要注意、それ以上は異常の範囲となります。機会があれば、一度、チェックするのもいいのではと思います。
それから、この番組で興味深い内容がありました。それは「肥満」です。脂肪細胞が脂肪をためこんで膨れ上がると免疫細胞が集まり炎症を起こしてしまうというのです。
それが慢性炎症につながるのですね。ただ、皮膚の上からつまめるような脂肪はあまり炎症を起こさないらしく、内臓脂肪の方が慢性炎症を起こしやすいことがわかっているそうです。
女性は男性に比べ皮下脂肪が多くなると思いますが、皮下脂肪が多いからと言って心配はないようですので、性別に関わらず内臓脂肪が多い方は注意したいですね。結局、病気にならないためには、食事、運動、ストレスをためないなど、基本的なことは同じなのですね。