◆食事の大切さ

先日、お子さんを持つ友人と話をしていたら、子供を産んでから食べ物についてよく考えるようになったと話していました。せめて子供には安全、安心な食べ物を食べさせてあげたい!と。

でも、日本の食べ物の現状はどうなのだろう?お米にも野菜にも果物にも、量の多い少ないは別として、殆どに農薬がかかっています。東日本大震災以降、ここに放射能被害も取りざたされるようになり、ますます食の安全性には疑問が出てきました。また加工食品には殆どのものに、添加物、着色料、保存料などが入っています。何を食べればいいのだろう?という感じです。

このような現状になったのも、利益だけを追求し、人間の健康をないがしろにしていた結果だと思います。今のような食べ物では病気になるのは当たり前です。これは、しっぺ返しをくらっているのだと思います。医療費も年々増大する一方ですし、今後もっと医療費が増大すると言われていますが、ゾッとする話です。この当たりでいい加減、人間ひとりひとりが、自分の心の在り方を見つめなおし、自然に感謝できる心、思いやりの心を持たないと、人間はどんどん苦しむのでしょう。

とは言え、こんな状況でも安心、安全な食べ物を生産者もいますので、これを機に探してみるのもいいいかも知れません。

栄養素(コレステロール)⑦

コレステロールと聞くと、余り良いイメージがないかもしれませんが脂質の一種です。

コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあります。

善玉コレステロールは、体内の余分なコレステロールを血液に乗って回収する働きがあり、悪玉コレステロールは肝臓から血液に乗って、全身にコレステロールを運ぶ働きがあります。

病院で血液検査をした時にLDLと書かれているのが悪玉コレステロール、HDLと書かれているのが善玉コレステロールです。

からだを構成している細胞のひとつひとつを覆う膜も、脂肪を消化するために必要な胆汁も、コレステロールからできています。

不足すると、血管が弱くなり出血したりするなど、様々な不調がでてきてしまいます。しかし、コレステロールは体内でも作ることができるので、余り心配はいりません。

摂り過ぎるとどうなるでしょう?LDLが多くなると血管にたまり、血液の流れが悪くなってしまいます。時には詰まってしまい、詰まった場所が脳ならば脳梗塞、心臓だったら心筋梗塞を起こします。詰まった先の部分に栄養や酸素が届かないため、命にかかわる恐れもあるので要注意です。

栄養素(食物繊維)⑤

食物繊維とは第六の栄養素といわれ、ひと言でいうと、腸のお掃除屋さんです。

腸内に老廃物がたまると毒素ができてしまい、肌荒れや病気の原因になるので、腸のお掃除をしてくれるのです。

食物繊維には、水溶性(水に溶ける)のものと不溶性(水に溶けない)のものがあります。

働きは、からだに不要な老廃物を外に追い出したり、善玉菌の栄養になり腸内環境をよくしています。食事が欧米化した日本人は食物繊維の摂取量が少ないと言われているので、積極的に摂りたい栄養素です。

不足すると便秘や痔の原因につながり、腸に残った老廃物から毒素が作られ、肌が荒れたりオナラが臭くなったりします。また、ガンなどの病気の原因になることもあります。

近年、ガンが増えてきたのは食物繊維不足ではないかとも言われるほど大切な栄養素でありますが、摂りすぎるとどうなるでしょうか?

余りナーバスに考える必要はないのですが、下痢、お腹が張るなどの症状が現れたり、

ミネラル、鉄、亜鉛などが吸収されにくくなります。

栄養素(脂質)④

脂質と聞くと油を思い浮かべ、余り良いイメージがないかも知れません。

確かに脂質には糖質の2倍以上のエネルギーがあります。元々、からだの緊急事態に備えて蓄えられています。働きとしては、内臓を守るクッションのような役目、またホルモンの材料にもなります。また油で溶けるビタミンの吸収にも、おおいに役立ちます。

日航機墜落事故の際に助かったKさんは女性でした。助かったひとつの理由に女性だったからだと言われています。一般に女性の方が男性よりも皮下脂肪が多いと言われるので、この脂肪がクッションの役目を果たし、内臓を守ったと考えられます。

脂肪は、タンパク質と一緒になり、からだを作ります。また細胞を包み込む膜を作るのに重要な役割を果たします。なので、この脂肪が不足するとお肌がガサガサになったり、血管も弱く脆くなってしまいます。

逆に摂り過ぎると、肥満の原因になりますので、やはり程々がいいようです。参考までに糖質は1gあたり4キロカロリーのエネルギーを生み出しますが、脂肪は1gあたり9キロカロリーのエネルギーを生み出します。

余談ではありますが、誰もが知っているアボカドという食べ物があります。これは一見、野菜のように思えますが、実は立派な油の仲間ですので食べ過ぎには注意が必要です。

栄養素(タンパク質)③

タンパク質とは、からだを作るための栄養素。筋肉、髪の毛、皮膚、内臓、血管、爪、歯など、全てタンパク質です。これは誰しもが知ることだとは思いますが、実はこれ以外にも免疫抗体、ホルモン、酵素の原料でもあります。

タンパク質が不足すると、抜け毛や肌荒れがおこったり、筋肉が減ったり、風邪を引きやすくなります。なので、肉、魚、大豆、卵、ヨーグルトなどから、バランス良く摂取するのが一番です。しかし、いくらタンパク質が大事だとは言っても、ご飯や野菜などを食べずに、肉や魚ばかりを摂っていると、余分なものは尿として排泄されるので、尿を作る腎臓に負担がかかります。近年、ダイエットに糖質制限食が流行っていてタンパク質だけを摂る人が多くなっていますが、やはり程々がいいようです。ちなみに一日のタンパク質摂取量は70g~80gでいいようです。毎回の食事に自分の手のひらサイズを目安に、肉や魚を摂ることが望ましいとされています。入院生活を経験なさった方は、ご存じかと思いますが、病院食は栄養士さんがその人に合った栄養バランスを考えたメニューを作成して下さっていますので、参考にするのもありです。