一般に冷え性というと軽視しがちですが、からだが冷えるのは全身に悪影響を及ぼします。
他のみんなが寒がらないのに自分だけ寒いと感じたり、実際に気温の低下に対し体温調節ができず、からだの表面温度が低下してしまい、日常生活に支障をきたし、人によっては熟睡さえできなくなります。主に手足の先や背中の辺りなど、局所的に皮膚の温度が低下するものであり、体内の温度(体温)が低下することはありません。冷え性は気温の低い冬場に起こると思いがちですが、実は気温の高い夏場にも起こります。冷たい飲み物や食べ物、エアコンの効きすぎ、シャワーだけで済ませ、湯船に浸からない生活などの生活習慣で、夏場にも冷え性に悩む方が増えています。からだが冷える、からだを冷やすのは全身の病気の原因になりやすいと言われます。人間の免疫力は腸が鍵を握っていると言われ、腸を冷やすと免疫力が下がります。野球監督の王貞治さんは夏場でも一切、冷たい飲み物、食べ物は口にしなかったと言います。冷え性のタイプは①自律神経の失調によるもの。つまり、月経周期と関係んばく、気温の低下に過敏に反応して「冷え」を訴えるタイプ②月経時やその後の10日間程度、周期的にみられるタイプで黄体ホルモンによる気温上昇作用が消失したことによるもの③更年期やそれ以降の女性に見られるもので、女性ホルモンの変化や血管の老化に伴う血流障害などが関係しているものに分けられます。手足が冷たくなったり、しびれることがある、月経痛がひどい、トイレが近い、風邪を引きやすい人は要注意です。