近年、世界的な肥満者の増加が、多くの余病の誘因とされています。今まで肥満というと、所得が多い国での増加と考えられていましたが、最近では中・低所得の国(都市部)でも増加しているようです。原因は運動不足、交通手段の変化(歩かなくなった)、高カロリーの食事です。肥満は糖尿病、心血管病変、骨格系の障害、ガンの発症にも影響を及ぼすので、小児期からの肥満はこれらの疾患の発症リスクを更に上げてしまいます。
栃木県大田原市は全国でも肥満児が多い市だとのことで、子供の頃から肥満に対する教育をしているそうです。1歳6ヶ月検診、3歳児検診から、きちんと教育をしているようです。子供はまだ小さいので自分で判断は出来ませんから、まずは親への教育となります。
毎日新聞の記事➡ https://mainichi.jp/articles/20170316/ddm/013/100/022000c
WHOでは脂肪と糖分摂取を控え、野菜や果物の摂取を増やし、毎日60分程度の身体活動を推奨しています。同時に栃木県大田原市のように、国や地域をあげて行政の早急な取り組みが重要です。世界的な肥満を少しでも解消するには、どの国でも乳幼児から適切な食生活、運動などの指導が必要です。