◆アリセプトの開発者・杉本八郎先生③◆

杉本先生がなぜ、新薬を開発しようと思ったのか?それはお母様がきっかけでした。1回目のブログで、戦後の昭和20年代に、杉本先生のお母様は、かなりのご苦労をされたということはお伝えさせて頂きました。

お父様は全くといっていい程、当てにならない方らしいので、戦後の混乱期の中、お母様のご苦労は並々ならないものであったに違いありません。おまけに9人の子供を育てあげたのですから、想像がつかない生活だったことでしょう。戦後、日本がこれだけ平和でいられるのも、杉本先生のお母様のような方が作り上げて下さったからだと思うと、頭が下がります。

この杉本先生とお母様の間には、とても辛い思い出がありました。ある日、お母様は杉本先生に向かって、「あんたさん誰でしたかねぇ」と問いかけたそうです。そうです!お母様は認知症だったのです。脳血管性の認知症です。この出来事がきっかけで、杉本先生は親孝行を近い、新薬を開発しようと誓ったとのことです。自分の母親にあなたは誰?と言われた時のショックは計り知れない程、言葉にはできない程の衝撃だったに違いありません。今だからこそ、認知症も徐々に解明されてきましたが、当時は認知症という病名もなく、世間の理解もなかったでしょう。これが杉本先生の創薬研究の原点となりました。

そして、アリセプト開発へとつながった訳です。

◆アリセプトの開発者・杉本八郎先生②◆

前回、アルツハイマー型認知症の治療薬のアリセプトを開発者した位の方だから、化学、物理、数学という理系科目が得意だと思っていた杉本先生は、実は理系科目などまるでダメということを知り、意外だなぁと思いました。杉本先生の学歴は高卒。大学に行くお金がなくて都立化学工業高校に入学したそうです。

そこで、高校3年生の時に学校の掲示板にエーザイの名前を見つけて、入社を決めました。

エーザイと言えば、ヒューマンヘルスケアを企業理念としている超一流企業です。杉本先生はエーザイ入社後、中央大学理工学部の夜間部に入学したのもつかの間、間もなく、組合活動に熱中する日々を過ごすことになりました。化学、物理、数学がまるでダメだった杉本先生が理工学部に入学するとは、こちらも意外としかいいようがありません。そんな杉本先生の趣味は剣道。組合活動に見切りをつけエーザイ剣道部を設立しました。77歳の今でも剣道はやっていらっしゃるというのですから、これもまた驚きです。

ここでまた驚くべきことが起こりました。エーザイ在社中に新薬3つを開発する夢を抱いたそうです。

なぜ、新薬を開発しようと思ったのか?それは次回のブログにてお伝え致します。

◆アリセプトの開発者・杉本八郎先生①◆

あなたは、杉本八郎というお名前をお聞きになったことはありますか?

えっ?誰?と思われた方も多いのではないでしょうか?

では、アリセプトというお薬の名前はご存じですか?

世界でもっとも多く使用されているアルツハイマー型認知症の治療薬がアリセプトです。

そして、アリセプトの開発者が杉本八郎先生なのです。

本日より3回に渡りまして、杉本八郎先生がどのような経緯でアリセプトを開発されたかをお伝え致しますので、お読み頂ければ幸いです。

杉本先生は昭和17年(1942年)生まれなので、令和元年の今年は77歳になります。

9人兄弟姉妹の8番目にお生まれになりました。ご両親はどのような方かと言いますと、ひと言で言えば、お父様は全く当てにならない方、お母様は戦後20年代の時に非常にご苦労された方だと言います。

戦後の日本は食べ物もなく、雨の日でも傘がない、お弁当さえ持って行けないというような状態でした。

戦後生まれの私たちからすれば想像もしえないご苦労をなさったのです。

このような環境に育った杉本先生がどのような方かと言いますと、青少年時代は小説とマンガばかり読んでいて、学校の勉強など全くせずに遊んでばかりだったそうです。

アルツハイマー型認知症の治療薬のアリセプトを開発者でありますので、化学や物理、数学が大の得意かと思いきや、実はまるでダメとのことでした。会社の中の学歴は高卒、性格は愚直そのものだったそうです。

続きは次回!

◆冷え性◆

一般に冷え性というと軽視しがちですが、からだが冷えるのは全身に悪影響を及ぼします。

他のみんなが寒がらないのに自分だけ寒いと感じたり、実際に気温の低下に対し体温調節ができず、からだの表面温度が低下してしまい、日常生活に支障をきたし、人によっては熟睡さえできなくなります。主に手足の先や背中の辺りなど、局所的に皮膚の温度が低下するものであり、体内の温度(体温)が低下することはありません。冷え性は気温の低い冬場に起こると思いがちですが、実は気温の高い夏場にも起こります。冷たい飲み物や食べ物、エアコンの効きすぎ、シャワーだけで済ませ、湯船に浸からない生活などの生活習慣で、夏場にも冷え性に悩む方が増えています。からだが冷える、からだを冷やすのは全身の病気の原因になりやすいと言われます。人間の免疫力は腸が鍵を握っていると言われ、腸を冷やすと免疫力が下がります。野球監督の王貞治さんは夏場でも一切、冷たい飲み物、食べ物は口にしなかったと言います。冷え性のタイプは①自律神経の失調によるもの。つまり、月経周期と関係んばく、気温の低下に過敏に反応して「冷え」を訴えるタイプ②月経時やその後の10日間程度、周期的にみられるタイプで黄体ホルモンによる気温上昇作用が消失したことによるもの③更年期やそれ以降の女性に見られるもので、女性ホルモンの変化や血管の老化に伴う血流障害などが関係しているものに分けられます。手足が冷たくなったり、しびれることがある、月経痛がひどい、トイレが近い、風邪を引きやすい人は要注意です。

◆不眠

夜、なかなか寝付けない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めてしまう、夜中に目覚めると、それから眠れなくなる、一睡もできない。昔はベッドに入ると、すぐに寝てしまったはずなのに、なぜでしょう。誰しもが一度は不眠を味わった経験があると思います。眠れないまま次の日を迎えると、前の日の疲れが残ったままで、会社や学校に行くことになり、思考能力も落ち、集中力にも欠けてしまいます。不眠は個人差があり、数時間しか寝ていないのにグッスリ眠れて、翌朝スッキリという人もいれば、十分な睡眠時間は取れているのに、眠りが浅く、翌朝起きると、からだがだるいとか疲れが取れないとの症状を訴える人もいます。原因には騒音や時差など外部環境の変化、痛みを伴うからだの病気、薬の副作用、精神的なもの、更年期障害、ストレスなどが考えられます。最近、特に目立つのは精神的なもの、ストレスなど、こころの問題で不眠状態になる人が多いということです。悩み、心配事、不安など、誰しも何かしらは抱えて生きていますが、こころにこれらがあると不安になり、眠れない夜が続くようです。また、高齢者の方にみられるのは、夜、眠れないので、昼に寝ておこうということで、昼間に寝てしまうという人もいるようです。これでは夜に眠れないのは当たり前です。予防としてはカフェインなどの刺激物は就寝前には飲まない、なるべく昼間に運動する、ゆっくりと入浴するなどして、からだのリズムを整えることです。心身ともにリラックスが基本ですね。