余り聞いたことがないと思いますが、糖尿病の合併症(神経障害、腎障害、眼障害)には、高血糖メモリーという考え方があります。
これは、過去のある時期に高血糖状態が続いていると、それが記憶としてからだに残り、糖尿病の合併症を進めるという考えです。これを知った時、からだというのは、過去の状態を記憶しているなんてと驚いたものです。
理由は、高血糖の状態のときに形成された物質がからだに残り、長期間蓄積を続けて心臓病や脳卒中の原因になっているということです。その物質こそがAGEなのです。
糖尿病対策は早ければ早いほど効果があります。後回しにしていると、その間にAGEが蓄積してしまい、あとでコントロールをしても、からだが高血糖を記憶しているので合併症などのリスクが高まります。一度、からだに溜まったAGEはなかなか無くなりません。
なので、糖化対策をきちんと行い、バランス良い食事、適度な運動を心掛け、糖質をコントロールし、AGEを作らない生活を心掛けることが大事なのです。