骨も加齢による影響を受けやすく、老化します。
骨とはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが堅く結晶になったものです。
このミネラルが減り骨の強度が下がってしまい、骨折を起こしやすくなった状態が、高齢女性の問題となっている「骨粗しょう症」です。骨の健康の為にと食事でカルシウムを摂りますが、高齢女性の食生活は小魚や海藻をよく食べていたのでカルシウムは足りているはずです。にもかかわらず何故、骨粗しょう症が多いのでしょうか?
これにも糖化が絡んでいます。余りピンとこないかも知れませんが、骨も他の組織と同じように新陳代謝をしていて破骨細胞で骨を分解、骨芽細胞で骨を合成する骨代謝を行っています。骨の重量の半分はコラーゲン繊維ですが、このコラーゲン繊維にAGEができると骨が弱く脆くなります。コラーゲン繊維は繊維同士を結びつける善玉の架橋により、必要な強度を維持していますが、このコラーゲン繊維にAGEがつくと、本来、つかなくてもよい場所にも架橋ができてしまい、骨の強度が低下してしまうのです。