夜、なかなか寝付けない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めてしまう、夜中に目覚めると、それから眠れなくなる、一睡もできない。昔はベッドに入ると、すぐに寝てしまったはずなのに、なぜでしょう。誰しもが一度は不眠を味わった経験があると思います。眠れないまま次の日を迎えると、前の日の疲れが残ったままで、会社や学校に行くことになり、思考能力も落ち、集中力にも欠けてしまいます。不眠は個人差があり、数時間しか寝ていないのにグッスリ眠れて、翌朝スッキリという人もいれば、十分な睡眠時間は取れているのに、眠りが浅く、翌朝起きると、からだがだるいとか疲れが取れないとの症状を訴える人もいます。原因には騒音や時差など外部環境の変化、痛みを伴うからだの病気、薬の副作用、精神的なもの、更年期障害、ストレスなどが考えられます。最近、特に目立つのは精神的なもの、ストレスなど、こころの問題で不眠状態になる人が多いということです。悩み、心配事、不安など、誰しも何かしらは抱えて生きていますが、こころにこれらがあると不安になり、眠れない夜が続くようです。また、高齢者の方にみられるのは、夜、眠れないので、昼に寝ておこうということで、昼間に寝てしまうという人もいるようです。これでは夜に眠れないのは当たり前です。予防としてはカフェインなどの刺激物は就寝前には飲まない、なるべく昼間に運動する、ゆっくりと入浴するなどして、からだのリズムを整えることです。心身ともにリラックスが基本ですね。